このページを印刷

文字サイズ小中大

CSR・環境情報 CSR/Environment

環境

クリーンな商品

燃費向上の考え方と戦略

 クルマは燃料を消費するとそれに比例した二酸化炭素(CO₂)を排出します。従来はいかに燃料を節約できるかに焦点がありました。これからの時代は二酸化炭素の排出を減らしていき、地球温暖化防止に寄与することも企業の命題になってきています。総量抑制の環境時代に転換しつつあります。
 当社は他の乗用車メーカ-に比べて、ラインアップの車種数が少ないという企業としてのユニークさと、水平対向エンジン、シンメトリカルAWD、総合安全性能という愉しさと安心を生み出すクルマとしてのユニークさを持っています。転換しつつある環境時代に対して、これらスバルユニークを余すことなく活かし、お客さまが"欲しいな"と感じていただける商品を提供していきたいと考えています。燃費向上に愚直に取り組み、その先で革新を生み出し、お客さまに提供したいと考えています。
 国内では、全ラインアップ群で次期平成27年度燃費基準を上回る商品を展開していきます。21年振りに全面刷新した新世代BOXERエンジン、軽量・高効率化した新リニアトロニックCVT、軽量・低抵抗化した車体をまとった新型のインプレッサを皮切りとして、順次市場に投入していきます。

(後列左から)
荒井秀之主査、山中良夫主査
( 前例左から)
工藤真哉主査、関根紀朗PGM、清水良行主査
スバル技術本部環境対応PGM



燃費基準への対応

国 内
全重量ランクで平成22年度燃費基準を達成
 ガソリン乗用車の平成22年度燃費基準達成車の生産台数は、全体の約94%を占め、全重量ランクで平成22年度燃費基準を達成しました。
 ガソリン軽貨物車は2001年度に全重量ランク、2002年度以降は、全車種で平成22年度燃費基準を達成しています。
 エコカー減税の対象となる平成22年度燃費基準+15%以上達成車の生産台数は、全体の81.3%を占めており昨年度比9.8ポイント拡大しています。


米 国
11MYのCAFE(企業平均燃費)基準を達成
 11MYのCAFE 基準に対して、乗用車、ライトトラックの各カテゴリーのCAFE値トータルでCAFE基準を達成しました。
 今後スバルは、グローバルでますます厳しくなっていく燃費規制やCO₂規制の達成に向けて低燃費車の普及を拡大していきます。

■ 燃費基準達成状況


エンジンの改良

 これまでスバル車に搭載されてきたEJエンジンに代わる新世代エンジンを21年ぶりに新開発しました。環境性能に対する要求の高まりに応えるべく開発された新世代のFB エンジンは、水平対向エンジンが本来持っている長所に加えて、「燃費性能」「中低速トルクを重視した実用的な出力性能」を付加した、スバルの次代を担う主力エンジンとなります。
 ラインナップとしては、2.5ℓ、2.0ℓエンジンのほか、従来の1.5ℓエンジンにかわる1.6ℓエンジンの3種類。これらのエンジンは、エンジンブロック以外はほぼ同じデバイスを採用し、燃費性能と出力性能を両立するものとしています。新1.6ℓエンジンは、従来の1.5ℓに比べ100ccの排気量UPにより、全域で出力性能を向上し、これにより、アクセルワークに応じたリニアな応答を可能にし、実用域での「気持ちの良い走り」と「燃費向上」を高い次元で実現させています。




FBエンジン



新リアトロニックCVT
トランスミッション

将来に渡りトップランナーを維持できる、軽量・コンパクトで環境対応に優れたCVTを開発。新世代BOXERエンジンとの組み合わせにより、環境性能と動力性能の両面で大きく進化させました。特に、新リニアトロニックで採用しているチェーン式CVTは、広い変速領域と高い伝達効率を実現でき、優れた燃費性能に結びついています。同時に、CVTの特徴である滑らかな変速特性に加え、ドライバーの意志にリニアに反応する軽快な走りを実現しました。


車両全体での実燃費向上に向けた取り組み

 当社はお客さまの使用状況に合わせた燃費向上にも積極的に取り組んでいます。例えば、快適なドライブや車室内環境との両立を図るためにエンジン、トランスミッションの特性改良、空気抵抗の低減、タイヤの転がり抵抗の低減や、エアコンの最適制御でエンジン負荷を低減し、低燃費化を図ってきました。
 新型インプレッサでは、エアコン負荷低減のため、エンジンルーム内の熱気が空調取り入れ口に侵入するのを防ぐ「熱気侵入防止カバー」を追加しました。合わせて、エンジンルームへの外気導入を工夫し、エアコン効率の向上を図っています。
 さらに、アイドリングストップ中の快適性確保にも配慮しました。夏場、エンジンを停止しても、車室内の空調性能が確保できるように、より緻密なエアコン制御を行っています。例えば、空調システム内部に温度センサーを追加し、エアコンからの吹き出し風温と風量を快適に保つ制御を実現しました。これにより、車室内の快適性を確保しつつ、アイドリングストップの時間を延長できるようになり、燃費向上が図れました。
 今後とも環境に配慮し、一層の実燃費改善に取り組んでいきます。


■ アイドリングストップ中のエアコン吹き出し風温度






エコドライブ支援の考え方と戦略


山本憲一主幹
スバル技術本部車両研究実験総括部

 当社は運転者とクルマのコミュニケーションを促進するインターフェースとして、2006年発売のレガシィに搭載したエコドライブ支援装置であるエコゲージ、シフトアップインジケータ(MT車)の装備を順次拡大しています。
 新型インプレッサには、視認性を向上させたエコゲージ(全車)、シフトアップインジケータ(北米仕向け除く)を加え、スバル初となるアイドリングストップ機能を装備しました。
 運転者が環境に優しい運転を視覚から愉しめる工夫、自然にエコドライブができるようアシストする工夫を具現化するために、エコドライブ支援装置の開発を継続的に取り組みます。




アイドリングストップ

アイドリングストップ ドライバーの意思を重視し、走りの気持ちよさを損なわないスバルオリジナルのアイドリングストップを新開発し、燃費性能を一層向上しました。
 一般的なスターターを用いた場合は、エンジンが完全に停止しないと再始動できませんでしたが、タンデムソレノイドを搭載したスターターを採用することで、エンジンが止まりきっていなくても再始動が可能となりました。信号待ちや渋滞時に、停車しかけてすぐに再発進したい時などにもスムーズに走り出すことができます。

■ アイドリングストップの作動イメージ


燃費基準への対応

エコゲージ

 エコゲージの針を「+」または「緑」方向に振れさせることで、ドライバーにエコドライブ状態を知らせます。意識的にアクセル操作をすることで約5%(社内測定値)の燃費向上が見込めます。

シフトアップインジケータ

 エコドライブに適したエンジン回転数に達するとインジケータが点滅し、ドライバーにシフトアップ操作を促します。



排出ガスのクリーン化

排出ガスクリーン化への考え方

 自動車から排出される一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)などは、特に自動車が集中する大都市部における大気汚染の原因のひとつになっています。
 当社は、大気汚染の状況を改善するため、規制より厳しい基準に適合した低排出ガス車(国土交通省認定)を順次市場投入しています。
 今後当社は、グローバルで厳しくなっていく排出ガス規制に適合し、規制適合車を順次市場投入していきます。

排出ガスのクリーン化目標

平成17 年排出ガス基準75%低減対応の技術を拡大し、さらなる低排出ガス対応化を進め、低排出ガス車両の普及を促進する。

低排出ガス認定車の向上と普及

 スバルのN/Aエンジン搭載モデルは全車、国土交通省「平成17年度基準75%低減レベル(★★★★)」であり、平成17年度基準75%低減レベル(★★★★)車の生産台数は94% まで、低排出ガス認定車の生産台数はほぼ100%に達しました。
 当社は今後も低排出ガス車の普及を促進していきます。

■ ガソリン乗用車の低排出ガス車比率の推移



低排出ガス車の投入によりNOxは年々減少

高濃度のNOxは、人体への健康影響の懸念や、酸性雨などの環境影響の要因となっています。低排出ガス車認定基準に代表される低排出ガス車を順次市場投入していくことにより、スバル車の平均NOx排出量は下のグラフのように年々変化しています。当社は今後も低排出ガス車を市場投入していきます。
当社は今後も低排出ガス車の普及を促進していきます。

■ スバル車の平均NOx排出量の推移※1

※1 出荷時の対応規制値(JC08CH、10・15+JC08Cモード)から算出。現行テストモードに対応していない車種に関しては、現行モードに対応した規制値または換算値で算出。現行モードとは、新型車はJC08CH、継続生産車は10・15モードとJC08Cモードのコンバインモードです。

■ 2011年度の排出ガスの達成状況(低燃費かつ低排出ガス認定車※2の出荷台数)

※2 省エネ法に基づく2010年度燃費基準達成車で、かつ、低排出ガス車認定実施要項に基づく低排出ガス認定車。


騒音対策

当社では、自動車から出る交通騒音の低減にも積極的に取り組んでいます。道路交通騒音の主な音源となるタイヤ騒音、エンジン騒音、吸排気系騒音に対し、効果的に低減できるように技術開発を進めています。
 2011年12月に発売した新型インプレッサでは、新世代BOXERエンジン+新世代CVT「リニアトロニック」を採用し、優れた燃費性能と気持ちのいい加速フィールを最適なエンジン回転数で実現するとともに、実際の市街地走行時の交通騒音の低減を図っています。



化学物質管理(IMDSの運用)

REACH※3規制後、世界各国でさまざまな化学物質が規制されるようになり、同時に自動車はどんな化学物質を使っているのか、情報開示やさまざまな管理が求められています。  当社は、数万点におよぶ自動車の構成部品の一つひとつについて、使用する化学物質や使用量を把握するため、IMDS※4を使ったサプライチェーン管理の強化を進めています。  これにより、環境負荷物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム等)の使用禁止や新たな規制物質の代替、またREACH 等の情報開示対応を推進しています。

※3 REACH:欧州の化学物質規制。すべての化学物質を対象に、人・環境へのリスクに応じた管理・制限を求めるもの。
※4 IMDS:日米欧の自動車業界で運営する物質情報収集システム

クリーンなエネルギーの利用

 自動車用燃料として主流となっている化石燃料には限りがあり、代替可能かつ再生可能エネルギーとしてバイオ燃料をはじめとした燃料の多様化への対応が求められています。
 当社では、全世界で販売しているすべてのガソリン車でE10燃料(国内はE3燃料)、ディーゼル車でB7燃料への対応(機能・信頼性)が完了しています。  当社は今後もサステナブル・モビリティの実現に向けて、燃料の多様化への対応を推進していきます。


LCA(ライフサイクルアセスメント)

 自動車のライフサイクル全体に渡る環境負荷を定量的に評価するライフサイクル評価(LCA)を行い、ライフサイクルでの環境負荷低減の取り組みを進めています。
 2011年度フルモデルチェンジした新型インプレッサのLCA結果は、従来型車に比べてCO₂排出量を14%削減しています。

 



■ 新型インプレッサのLCA


V O I C E
  
当社のLCAは、自動車を構成する多数に渡る部品から計算しています。この計算方法はいくつかの市場投入車でスタディし構築したもので、複数の方法で計算した結果を比較検証するなど信頼性および客観性向上に努めています。
  

道家義忠
スバル技術本部環境安全情報部

ページトップへ

  • トップメッセージ
  • 特集1
  • 特集2
  • 富士重工業グループのCSR
  • お客さま・商品
  • 従業員
  • 環境
  • コンプライアンス
  • 情報公開
  • 調達
  • 社会貢献
  • コーポレート・ガバナンス
  • エコプロダクツ展
  • 企業スポーツ
  • 工場見学
  • CSRレポート
  • 地域での取り組み

CSRレポート