
日本での交通事故の死亡者数は年々減少していますが、交通事故全体の件数は依然として高い水準で推移しているのが現状です。2010年度の交通事故は72万件を超えており、事故類型別にみると追突と出会い頭衝突が多く、全体の約6割を占めています(図1)。また危険認知速度(運転者が危険を認知した時点の速度)別にみると、50km/h 以下の事故が多発しています(図2)。 |
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スバルは「だれでも、いつでも、安心、快適に、運転を愉しんでほしい」という想いでクルマづくりに取り組んできました。そのなかで「安全性の追求」は最重要テーマのひとつで、あらゆる方向から乗員の安全を守るという想いを込めた「スバルオールアラウンドセイフティ」がスバルの目指す安全です。起こり得る事故を想定し未然に防ぐ「アクティブセイフティ」、事故被害軽減を目指す衝突前安全の「プリクラッシュセイフティ」、万が一事故が発生した際に被害を最小限に抑える「パッシブセイフティ」により、安全性の追求をしています。 |
「EyeSight (ver.2)」は、世界初となる人間と同じ目をもつステレオカメラで、前方を監視し、 |
![]() ステレオカメラでとらえた映像 |
クルマや歩行者などに対して衝突の可能性が高いとシステムが判断した場合、ドライバーに注意を促すとともに、衝突を回避するための操作がされなければ、自動ブレーキをかけて衝突を回避、もしくは被害の低減を図ります。
前方に障害物を検知している状態において、停車もしくは徐行中にアクセルが不必要に踏み込まれたとシステムが判断した場合、警報とメーター表示で注意をうながすと同時にエンジン出力を抑え、クルマの前進を緩やかにします。
0~100km/h の全車速域で先行車に追従走行します。先行車が停止した場合は、続いて停車し、ブレーキ操作をしなくても停止状態を保ちます。発信もスイッチひとつで可能です。ペダル操作の負担を大幅に軽減します。

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事故防止への想いから生まれた技術 「気持ちよい走りを、快適に、安心して愉しんでほしい」という想いを持ってクルマづくりに励んできた私たちにとって、「安全性の追求」はスバルの果たすべき使命だととらえています。これまで、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やVDC(横滑り防止装置)などの「予防安全」、エアバッグなど万が一事故が起きたときに被害を最小限に食い止める「衝突安全」に関する技術を確立させてきました。しかし、交通事故件数を大幅に減少させるには、ぶつからないこと、事故を未然に防ぐことがもっとも大切です。このような考えのもと、事故報告書やデータを分析し、私たち自身もお客さまの声やディーラーさんの声を聞きながら、「EyeSight」の開発を進めてきました。 |
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交通事故防止技術を追求 交通事故の発生状況を分析すると、よくあげられるのがドライバーの認知行動に基づく事故や50km/h以下の事故(図2)、そしてブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故です。こうした認知ミス・判断ミスをカバーするため、「EyeSight」は世界初となるステレオカメラで衝突を回避、または被害軽減を実現する「プリクラッシュセイフティ」を備えています。スバルがいち早くこの機能を実現できたのは、ステレオカメラの研究があったからにほかなりません。人の眼にもっとも近いステレオカメラは、障害物がクルマか人かを認識し、ぶつかるまでの距離を正確に出すことができます。ステレオカメラの車戴技術を確立させたのはスバルが初めてで、商品化までに10年の開発期間を要しました。商品化後も挫折を繰り返しながらも、技術開発を継続し続けたことで、「EyeSight(ver.2)」を世に送り出すことができました。私たち自身も挫折しそうになったときがありましたが、「事故防止につながるのであれば、自動車メーカーとしてこの技術を完成させなければならない」という気概を持って挑んだことを思い出します。多くの技術者がそうした想いで技術開発に取り組んできたからこそ、「EyeSight」は誕生したのだと思っています。 |
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より多くのドライバーに「EyeSight」を 今は「家族が乗るんだったら『EyeSight』搭載車を勧めたい」という、うれしい声が増えています。「EyeSight」は機能を正しく理解して使っていただくことが重要なので、これからもより多くのドライバーの皆さんに交通安全普及活動や体験試乗などでしっかりお伝えしていきたいですね。そして追突以外の事故形態にも対応できるよう「EyeSight」やほかの技術を進化させ、“もっとぶつからないクルマ”の技術開発を進めていきたいと考えています。そしてゆとりのある、安全で安心なクルマ社会の実現に取り組んでまいりたいと思っています。 |
![]() 電子商品設計部 主査 関口 守 |
![]() 車両研究実験第3部 次長 柴田 英司 |
スバルは安全なクルマ社会を目指して、地域そして従業員に交通安全の教育・普及を行っています。