

株主の皆様には、益々ご清栄のことと、お喜び申し上げます。
11月2日に2012年3月期第2四半期決算を発表させていただきました。
上期は東日本大震災の影響を大きく受け、リーマンショック当時とは逆の、「売れるのに造れない」という苦しさを経験いたしました。特に、北米を中心に販売が極めて好調であっただけに、震災直後は生産再開の見通しさえつかず、大変に厳しい状態となりました。
しかしながら、お取引先様の懸命な復旧努力をはじめ、生産部門の計画変更への柔軟な対応、販売現場での少ない在庫をやりくりしての販売など、グループが一丸となった努力で、確実に回復をしてまいりました。
このような取り組みの結果、上期の業績は売上高6,550億円、営業利益188億円、経常利益216億円、当期純利益328億円となりました。前年対比では売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれの段階でも大きくマイナスとなりましたが、当初見通しに対しては売上高+50億円、営業利益+88億円、経常利益+136億円、当期純利益+98億円と、それぞれで上回ることができました。これは北米、国内を中心に販売が改善し、さらに諸経費等の削減が計画を上回ったことが要因となります。大変に厳しくはありましたが、この半年で成し得た事が私たちのひとつの自信になった、とも考えております。
| 2011年3月期 | 2012年3月期 | 増減 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 実績(A) | 当初計画(B) | 実績(C) | (C) – (A) | (C) – (B) | |
| 売上高 | 8,040 | 6,500 | 6,550 | ▲1,490 | +50 |
| 営業利益 | 573 | 100 | 188 | ▲386 | +88 |
| 経常利益 | 588 | 80 | 216 | ▲373 | +136 |
| 当期純利益 | 446 | 230 | 328 | ▲118 | +98 |
| 単独為替レート | 90円/USドル | 81円/USドル | 80円/USドル | ▲10円/USドル | ▲1円/USドル |
| 連結販売台数 | 331.2千台 | 259.5千台 | 265.9千台 | ▲65.2千台 | +6.4千台 |
下期の見通しにつきましては、生産では上期の取り戻しに向け、すでに大幅な増産を開始しており、国内生産は前年比35.4%増となる29万台、海外生産では16.7%増となる10万2千台を計画しています。これはいずれも下期として過去最高の生産台数となります。さらに通期の海外生産は17万台、世界生産も63万8千台を計画しており、これも過去最高の生産台数となります。
販売につきましては、主力市場である米国での販売モメンタムは引き続き好調で、現地の販売店からは「在庫が足りない状況だから、どんどん造って車を送ってくれ」との力強い言葉が聞かれ、販売現場の勢いを実感しております。米国の下期連結販売台数は前年比12.1%増の16万8千台を計画しており、通期でも昨年を越える予定となっております。
中国市場では下期に前年比19.2%増の3万6千台の連結販売計画をしておりますが、通期では上期の落込みの影響から、前年比11.7%減の5万5千台となる見通しです。中国市場はこのところ全体需要の伸びが鈍っておりますが、販売台数の少ないスバルとしてはまだまだ販売を伸ばせる段階にあると考えております。
為替につきましては、大変に厳しい円高の状態が続いておりますが、原価低減計画の前倒し実施、一層の諸経費削減、海外部品調達の拡大推進等により収益を確保してまいります。
以上のことから、通期の業績予想は売上高1兆4,800億円、営業利益300億円、経常利益290億円、当期利益360億円を計画しております。
| 2011年3月期 | 2012年3月期 | 増減 (B) – (A) |
|||
|---|---|---|---|---|---|
| 実績 (A) | 前回計画 | 今回計画 (B) | |||
| 売上高 | 15,806 | 14,800 | 14,800 | ▲1,006 | |
| 営業利益 | 841 | 300 | 300 | ▲541 | |
| 経常利益 | 822 | 250 | 290 | ▲532 | |
| 当期純利益 | 503 | 350 | 360 | ▲143 | |
| 単独為替レート | 86円/USドル | 81円/USドル | 78円/USドル | ▲8円/USドル | |
| 連結販売台数 | 657.0千台 | 631.8千台 | 644.5千台 | ▲12.4千台 | |
| 配当(通期) | 9円 | 9円 | 9円 | 0円 | |
| 上期 | 4.5円 | 4.5円 | 4.5円 | 0円 | |
| 下期 | 4.5円 | 4.5円 | 4.5円 | 0円 | |
さて、今年度からスタートした中期経営計画“Motion-V”ではスバルの成長を実現する取り組みとして、新たなスバルらしさの追求、加速する規模の拡大、事業基盤の強化、を掲げています。
その中の「新たなスバルらしさの追求」として計画している商品ラインナップにつきましては、各地のモーターショーで順調に発表を進めており、11月末から開催される東京モーターショーでも新型車、そしてコンセプトカーの出展を行います。
新型インプレッサにつきましては、4月のニューヨークモーターショーで発表を行いました。米国では、これまでの販売実績を大きく上回る高い目標にチャレンジしますが、すでに各種メディアから燃費向上や内装の質感向上について高い評価をいただいており、販売の拡大に期待をしています。
トヨタ自動車株式会社と共同開発を進めているFRスポーツカー、「BRZ」につきましては、いよいよ、東京モーターショーで発表をいたします。私どもが得意とする「走る愉しさ」を実現する車両開発技術と、トヨタ自動車の企画、デザインで大変に魅力的なクルマに仕上がってきており、アライアンスの取り組みとしてすばらしい成果となると考えております。
今上期は震災により大変厳しい期間となりましたが、下期は増産体制に入り、東京モーターショー、新型車のデビューと明るい話題が続きます。為替レートの水準は依然として厳しく、その動向は予断を許しませんが、通期計画の達成に向け、グループ一丸となって取り組んでまいります。引き続き、皆様のご支援、ご指導をよろしくお願い申し上げます。
2011年11月
代表取締役社長
吉永 泰之