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「20年生きるエンジンをつくるぞ」。これは、初期配属されてすぐに携わった新型水平対向エンジンの開発プロジェクトで、はじめに上司に言われた言葉です。燃料電池車や電気自動車など新しい車が日々開発され、変化の激しい今の自動車業界で、20年使われ続けるガソリンエンジンをつくるということは、軽い気持ちで言えることではないと思います。燃費にも、排ガスにも、出力にも、全てに一切妥協しない。今、自分たちにできうる限りの最高のエンジンをつくる。それだけの強い意志と覚悟があってこそ言えるその言葉に、富士重工業のものづくりに対する姿勢を感じ、そのチームの一員になれたことに改めて感動したのを覚えています。
実際、開発は困難の連続でした。思うような出力が出なかったり、部品が壊れたこともあります。実機試験とコンピュータ解析を行いながら原因を追及し、徹底的に議論して一番良い方法を探るのが富士重工業のやり方です。安易な妥協や結論付けをせずに、全員の知識と技術、アイデアを注ぎ込み、意見をぶつけ合うことで壁を乗り越えていく。私が考えもしなかったアイデアに驚いたり、自分が最善と考える意見を主張したり、目標に向けて全員が一丸となって突き進む、このチームの雰囲気が私は大好きです。2010年、当初の開発日程どおりに新型水平対向エンジンは完成しました。このエンジンが20年間生きるかどうかはまだ分かりませんが、良いエンジンを設計できたという自信はあります。この自信を胸に、もっともっと幅広く、深くエンジン全体を設計できる知識と技術を磨いていきたいですね。








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