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クルマの塗装というのは、とても奥の深い仕事です。塗装する目的は、お客様が目にする美観だけでなく、サビや漏水を防ぐという重要な役割を持っていますし、同じ塗料を使っても、吹き付ける量や圧力、気温・湿度などのちょっとした変化で色が違ってしまうという難しさがあります。しかし当然、たとえば「インプレッサWRブルー・マイカ」※といったら、ひとつの色でなくてはいけません。生産ラインが違っても、季節や時間帯が違っても、同じ色を再現し、同じ品質を担保できる設備と材料を融合させた工程をつくり出すのがペイント技術課の役割。設計や製造、塗料メーカーと打ち合わせを重ねながら、製造現場が作業しやすく、品質良く仕上げることができる工程を考えます。このように徹底的にこだわっているからこそ、街中でSUBARUのクルマを見かけると「あの色、大変だったな」と思い出して嬉しくなります。まだまだ奥が深い。工夫のしがいがある。どこまでも上を目指せることが、この仕事のやりがいです。
富士重工業には、気づいたことを臆せず提案し、やらせてもらえる風土があります。印象深いのは、塗装時に使用するドアの固定用金具を洗浄する提案をしたときのこと。金具についた塗料が乾いて剥がれ落ち、その欠片が塗装面に付着し、塗装欠陥になっている問題を解決したいと考えたのです。今までなかった工程を増やすことに、反対意見もありました。洗浄にかかる時間とコストも課題でした。けれども、塗装欠陥を直す手間と時間や、最終的な仕上がりの品質を考えれば、1回使用するごとに洗浄した方が良いという自信がありました。その立証をするために、実ラインで試行し、予想どおりの効果をデータで示して製造現場を説得したり、低価格で洗浄を代行してくれる業者を探したり。自分の提案を、責任を持って実現させることがどれだけ難しいかを痛いほど感じましたが、最後までやり遂げ、狙い通りの効果を出せたことは大きな自信につながりました。今の目標は、製造現場が困った時に「満山ならなんとかしてくれる」と頼りにされるエンジニアになること。困難でも諦めない、投げ出さない姿勢を貫くことで、信頼を勝ち取っていきたいと思います。
※インプレッサWRブルー・マイカ…インプレッサ用の特別専用色








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