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PEOPLE SUBARUの人

自動運転に向けて、安全性を高める。人とクルマを、今よりもっとシンクロさせる。
自動運転に向けて、安全性を高める。人とクルマを、今よりもっとシンクロさせる。

技術系/自動車ADAS開発

D・K

2019年入社 理工学部 航空宇宙工学科卒

PEOPLE

Q1

入社した理由は?

「宇宙兄弟」という漫画に触発され、大学では惑星探査機の車輪型ロボットを研究していました。ロボットが今どこにいるかを把握する位置推定の技術、岩石や窪みなどをどう避けながら走るかという障害物回避の技術を中心に取り組んでいました。就職先を決めるにあたり、そのノウハウを活かせる対象としてパッと浮かんだのが、アイサイトでした。太田市出身の私にとって、SUBARUが馴染みのある会社だったこともあります。

詳しく調べるなかで驚いたのは、その高度な技術力です。ベースの部分は私の研究内容と似ていたのですが、技術レベルに関しては、アイサイトのほうがはるかに高度でした。衝撃を受け、面接では「アイサイトに携わりたい」の一点張り。無事内定をもらい、しかも希望通りアイサイトの技術開発に配属され、本当にありがたく思っています。

Q2

現在の仕事内容は?

ADAS(Advanced driver-assistance systems:先進運転支援システム)を導入している、最近の自動車の特徴。それは、人とシステムが共同で運転することです。まだまだ部分的とはいえ、システムに運転を委ねるのは不安なもの。根底には、システムが何を考えているかわからないという問題があります。これを解消すべく生み出されたのが、人とシステムの間で情報や意思をやりとりするHMI(Human Machine Interface)という装置です。

私が開発するのは、アイサイトシステムのHMIです。例えば、システムがドライバーに前方注意を促すとき、どんな表示によって伝えるべきかを検討します。文字、ピクトグラム(絵)、警告音など、取りうる伝達手段はたくさんあります。それらをドライバーの立場になって検討し、ベストなものをシステムに搭載するのが私の役目です。他のシーンだと、前走者に追従しているときや、走行レーンをキープしているときは穏やかな手法で。反対に、車間距離が縮まったり、レーンをはみ出したりしたときは強い調子で。安全性や心地よさに配慮しながら、開発に取り組んでいます。

Q3

やりがいを感じる瞬間は?

ドライバーへの伝え方一つ一つについて、どんな表示がわかりやすく、かっこよく、シンプルなのかを一生懸命考えることです。伝え方としては本来、文字が一番わかりやすいんです。「こういう状態で追従しています」と表示すれば、情報を正確に伝えられるので。でも、走行中のドライバーがモニターに目を向ける時間は、ほんの一瞬。文字だと拾いきれません。そうなるとやはり、絵で表現するほうがいい。でも、その絵が抽象的すぎると伝わらない。こうした制約があるから悩ましいんです。10人いたら、10通りの意見が出てきます。その中からベストな方法を導き出すために、チームで議論するのがまたおもしろい。この仕事の醍醐味かもしれません。自分の考案したアイデアが採用され、目に見える状態で反映されたときは、達成感でいっぱいになります。

Q4

どんなところに「SUBARUらしさ」を感じる?

お客様から深く愛されるクルマをつくっていることが、SUBARUらしさであり、強みだと思います。これからも「人生のパートナー」に選ばれつづけるクルマづくりをしていくことが、私たちの使命ではないでしょうか。そのとき鍵を握るのが、HMIだと思っています。人とクルマが互いの意思を確認し合い、より深くシンクロするための技術だからです。

表示ひとつをめぐって、何度も何度も議論を重ねる。そして、クルマからの「声」をきちんと正しく伝える。お客様に安心感を提供できて初めて、パートナーになれるのだと思います。

Q5

これから実現したいことは?

先進安全技術は進化の真っ只中にあります。HMIを通して、今後どんな価値を提供できるかを考えつづけ、開発者として実現まで見届けたいです。その後はアイサイトだけでなく、ドライバーモニタリングシステムや、クルマ全体のHMIにも興味があります。将来的には、毛色の異なるエンターテインメント分野にも挑戦したいですね。安全とは全く別の視点で、お客様をおもてなしするのも楽しそうです。いずれにしろ、時代の最先端で、最新の価値を提供しつづけていきたいと思います。

Q6

就活生へのメッセージ

同業他社のことは詳しく知りませんが、SUBARUでは勤務中、驚くほどたくさんクルマに乗ります。1人2役、3役が当たり前なので、例えば設計の人であっても、調査や評価のため自らクルマに乗って確認するからです。細かく分業する組織体制だったら、こんなに乗る機会はないんじゃないかと思います。実際私も平日の昼下がりに、他社のHMIを調査するため、群馬北部や、関越トンネルを抜けて新潟県までドライブすることがよくあります。半年前ほど前には2~3週間ほどアメリカへ出張し、競合各社のクルマを乗り回して開発のヒントを探りました。運転好きの方にはたまらない会社かもしれません。

SCHEDULE

SCHEDULEある1日のスケジュール

8:00
出社、メール確認
8:30
チームミーティング
10:00
表示仕様についての検討
12:00
昼休み
13:00
競合車調査のため新潟までドライブ
16:30
帰社、メール確認、翌日の準備
18:00
退社

AFTER WORK

仕事が早く終わった日には何してる?

最近は地元の友達とゴルフへ行くことが多く、仕事帰りの打ちっぱなしにハマっています。あと、寮から少しクルマを走らせたところにあるモンゴル式サウナも、ストレス発散にもってこいです。ふつうのサウナより低温なので、長時間過ごせます。寝そべりながら、何も考えずボケーっとしているのが至福の時間です。