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先輩社員の声

voice02 まだどこも実現できていない先進のセンサ開発にのめり込み、10年、20年後の製品化へ突き進む。

SUBARU好きが嵩じて、電子材料から複合材料を経てタイヤ分力センサの研究開発へ。

学生時代は材料工学専攻で、新卒で化学メーカーに就職しました。そこで配属されたのが、自動車のフレーム用複合材料の開発部門でした。その間、学生時代からのあこがれだったインプレッサに乗り、SUBARUへの想いが強くなっていきました。徐々に、「BtoBの材料開発ではなく、BtoCのクルマ作りに関わりたい」という想いは強くなり、3年ほど経ったころ、SUBARUが複合材料の開発経験者を募集していると知り、『これだ』とすぐに応募しました。2013年秋、技術研究所の研究職として入社し、軽量化に有効なCFRP(炭素繊維強化樹脂)構造材料のチームにアサインされました。3年ほど経過したとき。上司に『これからどんな分野のプロになりたいか』と聞かれ、『材料開発だけでなく、できればSUBARUユーザーの心にダイレクトに響く最先端の車両運動開発を探求したい』と伝えたところ、『前人未到のタイヤ分力センサをやってみないか』とチャンスをもらえたのです!以来、現在に至るまで5年間、常に新しい技術を学びながら、難しい技術に挑戦し、R&Dにのめり込み、全力を注いできました。

開発中にできるだけ多くの壁を越えることが、革新のものづくりにつながると信じている。

技術研究所に入ってから、開発範囲が広く、苦労することが多かったです。しかし、それが意味することは、担当する技術の周辺技術すべてを俯瞰しながら、いろいろ幅広く取り組むチャンスに恵まれるということです。タイヤ分力センサは、路面と接しているタイヤが走行中、どの方向にどれくらいの力を受けているか、すべての分力をリアルタイムで検知する触覚センサです。車載して制御に活用できれば、クルマがどのように動こうとしているか、正確かつ精密に把握できるようになります。そのハードウェア開発から、検出原理の確認、具体的な使用方法、制御用ソフトウェアの開発、これらの確認のための走行試験まで、すべてに取り組ませてもらっています。より安全・安心で快適なクルマづくりに不可欠な部品だけに、クルマ全体を扱うカーメーカーとして、すべての技術を理解し、ハード/ソフトの試作・評価・試験を一貫して進める必要があるからです。タイヤはゴム製品で、表面を削られながら回転して走行し、多種多様な環境の影響を受けるため、開発には数多くの壁が立ちふさがっています。私自身、トライアル&エラーの連続で、失敗も多く、困難だらけです。しかし、できなかったこと・失敗したことも成果のうち。研究の段階で、いろいろ課題を発見できることは、将来の開発技術をより確実なものにするチャンスなのです。未来のSUBARU車に求められるイノベーションを、長いスパンで形にしていくのが技術研究所のエンジニアのミッション。自分の開発したモノを搭載したSUBARU車が街を走る姿を見ることを目指して、チャレンジを続けていきます。

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