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開発秘話

episode05 SUBARUらしいEVでさらに、きわだつ存在へ。

SUBARUの新しい歴史、はじまる。

いま自動車業界は、大変革の時代を迎えています。環境性能の劇的な向上もその一つ。世界中のあらゆる国で環境規制が強化され、各メーカーともその対応に追われています。中でも米国におけるZEV(Zero Emission Vehicle)規制では、PHVやEV、FCVといった充電式電動車の販売台数において一定数をクリアしなければならない他、CO2の排出を2025年までに約30%削減しなければならないなど厳しく規制されています。米国およびカナダの北米市場は、SUBARUにとって売上比率が70%にも上る主戦場。環境性能の向上を最優先テーマとして取り組むとともに、SUBARUでなければ創れないEVの開発に挑みます。SUBARUが志すEVは航続距離伸長化などの基本性能向上だけでよしとするものでもありません。「基本性能面で“安心”を提供できるレベルを達成したら、次は新次元の“乗る愉しさ”を極める。アクセルに対してのキビキビした追従性やリニアリティなど、電動モーターで走るEVならではのクイックな操作応答性の魅力最大化です。しかしそれでも不充分。お客様からこれまで永く喜ばれ、これからも期待され続けるはずのSUBARU独自の提供価値を、EVでも継承的・発展的に具現化していきます。」電動ユニット設計の担当部長である宇敷は想いを強くしています。

走る愉しさと環境性能向上の両立を目指して。

私たちは、2030年に「世界販売の40%以上を電動車(BEVとハイブリッド車)に」、2050年に「Well-to-WheelでCO2 90%以上削減(2010年比)する」という大きな2つの目標を掲げています。2019年よりBEVについてトヨタ自動車と共同開発をスタート。アライアンスを活用し2022年半ばにCセグメントクラスのSUVとなるBEV車を発売予定。ハイブリッド車においては2018年に北米でプラグインハイブリッド車を投入するなど、EV化を加速させています。EV化と並行して内燃機関を進化させる研究・開発に取り組み、少ない燃料でより多くのエネルギーを生み出すリーン燃焼技術を採用した新世代水平エンジンを開発。2020年の新型レヴォーグに新開発の1.8L直噴ターボエンジンを搭載しました。また熱損失を低減させる手段の一つとして希薄燃焼の研究にも着手し、いかに少ない燃料で安定した燃焼を実現できるか、NOxの排出量をおさえるため少ない燃料での安定した燃焼を均質燃焼で実現できないかなどの研究も進行中。走る愉しさと環境性能を高次元で両立していくため、SUBARUは挑み続けます。

ひとりでも多くの同志を待つ。自由闊達に未来を語り合おう。

競争力のあるEVの開発に向けて、SUBARUでは過去最高レベルの研究開発費が投じられています。もちろん開発陣営の体制も強化中。様々な業界からの転職者を迎え入れています。その多くが、「独自のコア技術で独創的な開発がしたい」という願いや、「開発の初期段階から携われるはず」という的を射た期待感を抱いて来た人たち。入社してEV開発ならではの活躍範囲の広さを知り、意気に感じる人が多いことも特徴です。EVでは、全てのエネルギーマネジメントをEVコントロールユニットが司ることになるため、あらゆる部分が連動してきます。だからクルマ全体を見て開発を進めることになりますし、守備範囲が広いだけに成長機会に満ちています。そして、誰もが自由闊達にアイデアを出せるのがSUBARUの良さ。さらに、30年以上SUBARUで生きてきた宇敷は、最後にこう付言します。「SUBARUという会社には、昔も今も変わらない文化がある。どんな難事でも納得がいくまで諦めず、最後には必ず仕上げるという文化です。これだけやったのでもういいやとか、時間がないからこれでいこうとか、そういう理由でお客様への提供価値を犠牲にすることはない。その粘り強さが、たとえばアイサイトやBOXERエンジン、シンメトリカルAWDという独自技術を生んできたのです。EVの世界でも、必ず同じような革新の歴史を創っていきます。」

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